RPG 1995年6月30日発売 バンプレスト
■お金儲け
「※ゲーマーズニュース
95年、伴 譜礼巣斗(以下B)のSFCソフト
「グランヒストリア(RPG)」に対し、「超音波テロ攻撃だ」とユーザーが訴えをおこした事件で、ゲーマーズ警察は、Bを書類送検した。
訴訟を起こしたユーザーの声明文はこうだ。
「あんなすごい音は初めてだ。まさに超音波というにふさわしい。頭がガンガンする」
まるで金属音のアレンジタイプというような奇妙な音からくりだされるBGMがユーザーをどこか別の世界へといざなうのだ。
ゲ警察側もそのゲームをたちあげてみて改めて、その凄さを実感した。警察の明日を担う3人の若者が見事に散った。
ゲ警察は、Bのゲームがクソゲー呼ばわりされることに腹を立てた同社の関係者が、ユーザーをこらしめてやろうという思惑のテロだったと見ている。
ちなみにこのゲームは、「歴史を変えるRPG」が売り文句で、テレビのCMにも登場し、注目を集めていた。多くの人間をターゲットにすることで、すこしでも反B一派を倒そうとの目論見だったということもいえるだろう。
そもそもストーリーが結構優れてはいるものの、システムは戦闘をはじめ全体的に単調で、ボリューム薄、ダンジョンなども冒険としてもいまいち。
まさにテロソフトだ。
なお、最大のテーマである歴史の改変も、実際は一本道で、それに付属を与えたにすぎない程度にとどまっており、、歴史自体に関する練りこみが足りなかった面から、詐欺罪としても調べを続けていく方針だ。
また、ゲームの中に入り込む特殊能力を持つ警部が、ゲームの中で取り調べを行っているが、そのうち武器屋の主人は
「いらっしゃいませ 武器をあつかってる」
とわけの分からないコメントを残している。
ネタに走ってしまいました。もちろんウソですよ。CMはほんとだけど。
ちなみに評価は以下のとおりです。
物語 B
量感 D
シス E
操作 C
バラ D
絵柄 C
音楽 E
特殊 B
難度 D
総合 D
ストーリーは暗く、重く、最後まで救われない感がぬぐえないものです。
今となっては主人公が超越者の視点で歴史に潜り込む物語は珍しくないですが、当時としては、異色な作品でした。
音楽は独特で単調な物が多く、決して名曲ぞろいともいえません。
戦闘を含めたゲームバランスは、難度が高めです。
長引きやすい戦闘システムから考えると、エンカウントも高めといっていいでしょう。
ストーリー上お供が入れ替わりやすいので投げ出すプレイヤーが多いと思います。(人数もパーティバランスもコロコロ変わります)
戦闘中に視点を変えられるのですが、それが戦闘をタイトに締め付けています。オーソドックスなRPGによく見られる、敵を打倒(無力化・弱体化)するべき順番を考えて戦略を練らないと戦闘が長引きやすくなるシステムです。
また、LVアップなどの成長のうまみが少なくなかなか戦闘が楽になるということがありません。また技などのコストも高くダンジョンで息切れすることも多いです。
ここまでは批判的意見ですが、私自身は割と好きなゲームです。
ストーリーは短めで暗いですが、後半にはホロリをする場面もあります。
(そこまでくれば、もう終りですが……;;)
何時まで経っても格下の敵でも戦闘で手間取るシステムであり、後半の一部のボスの嫌らしさも群を抜いています。
そのため、クリア後の達成感も格別です。(ストーリーはモヤモヤが消えませんが…。)
ハッピーすぎて運気を落としたい方や、きついゲームが好きな方で時間が許すならプレイしても良いかと思います。