RPG 1994年10月21日発売 データイースト
ヘラクレスの栄光4 アイテムとして使用することで魔法効果のある装備品
レビュー個人的にはとても思い入れの深いゲームの一つ。同じ系統のRPGではオデッセリアもあるが、ヘラクレスシリーズのほうがとっつきやすいかもしれない。かなり名作なのでプレイをオススメしたいゲーム。
[ストーリーについて]
主人公は今は失われた大陸にあった国、アトランティスの青年だったが、とある事件によりアトランティスはギリシアからの侵攻を受けてしまう。必死で逃げ延びようとするアトランティスの人々だったが・・。
ストーリーはタイトルからも分かるとおりギリシア神話が舞台となっている。有名なゼウスやポセイドン、その他色々なギリシア神話に登場する神々がそのままでゲームに登場する。その他、エジプトやトロイ、アテネなども実在するギリシア地方の国々の名前になっていたり、アテネの子供王など実在(?)する人物もちらほら。
サブタイトル「神々からの贈り物」というキーワードがきちんとゲーム中で説明されているくだりは流石と唸るものがあります。
あらゆる物を超越した次元の神々は主人公たちに何を見せたかったのか。壮大な神話の世界を舞台にした自分探しの旅が始まる。
[システムなどについて]
主人公はそれまでのストーリーで判明するが、自分の体を持っておらず、町や様々な場所で画面がピカッと光った人物に乗り移るトランスファーという能力を持っている。乗り移れる人物は総勢100名。それぞれ剣が得意だったり弓が得意だったり、あるいは何も得意じゃなかったりするが、個性的な特技が多数用意されている。主人公は彼らに乗り移りそのトランスファーレベルを上げることでより多くの特技を覚えていく。乗り移りはバトル中も行えるのが最大の利点で、中には魔法と同じような効果をMPを使う事無く特技として使えるキャラもいたりするので有効に活用すればとても面白い。
また、これもヘラクレス4の特有システムに思えるが、システム設定画面でかけごえとダメージを受けた時のセリフが設定できるのも面白い。
[音楽などについて]
かなり良いと思います。3もそうですが世界観にマッチした曲が多いです。BGM全体を通して暗い曲が多いのは仕方ないのですが。
[個人的感想]
一見すると暗く、重い感じに見えがちですが、笑いあり涙ありとなかなか波乱万丈なストーリーです。ミニゲームや隠しダンジョン完備。
ただ、ストーリーの完成度は非常に高いものの、ちょっと敵が弱すぎるかな~という部分がありました。一部ボス、そしてラスボスすら手ごたえがなさすぎて・・でもかえってこれはストーリーをぽんぽんと進めるのに一役買っているのかもなぁ、と最近思いました。もちろん隠しダンジョンのボスは強すぎですが(汗
95点(100点満点)