RPG 1995年7月28日発売 メディアワークス
■最強のアイテム
■NG劇場
81点:超親切設計だが、魔法は使用不可
人間化した竜が主人公のRPG。戦闘シーンはRPGというよりSLG。行動ゲージがあって、移動や攻撃する事で消費する。
パーティはMAX5人で頻繁に入れ替わるが、戦闘でプレイヤーが操作出来るのは主人公のみで、他はAIで勝手に動く。
戦士系のAIは非常に優秀で、およそ人間には真似出来ない無駄のない動きをしてくれる。一方、僧侶系のAIはイマイチで、あと一撃で倒せるのに補助魔法を2回唱えたりする。
一応魔法は存在するが、主人公は魔法を使えない為、メニューに魔法の項目は一切無い。戦闘中にAIが勝手に使用している魔法の名前も分からず、MPの概念も無い。
プレイヤーが行える回復方法はポーション系アイテムのみだが、アイテムは、戦闘中に主人公のターンが回って来れば、1ターンで何種類、何個でも使えてしまうという超チート仕様。
基本的には超親切設計で、どこでもセーブ可能、移動速度は速く、ダンジョンは宝箱が取りやすく、MAPには道順まで記されている。面倒な経験値稼ぎやお金稼ぎは不要、常時進行アドバイスも聞けるので、詰まる場面は全く無くサクサク進む。
だが唯一、装備画面だけは不親切。パラメーターが表示されないので、増減が一切分からない。別途ステータス画面を開けば確認出来るが、いちいち切り替えていられないので、ほぼ勘で装備する事になってしまう。
キャラクターは格好良く、グラフィックも綺麗、ストーリーは濃厚でボリュームもある。
ヤマンのくだりや、エメドラ全般、レベルアップ時の11680EXPなど、ツッコミ所も多数。プレイ時間は20時間前後。ストレス無く、流れるようにスムーズにRPGをプレイしたい人に非常にオススメ出来る名作。