RPG 1993年11月5日発売 テクモ
「アクタリオン(SFC/テクモ)93年11月発売
「何だそれは。」
と思われた方も多いだろうが、なにせマニアの多いネット上で検索しても、カタログ関係や1、2ほどMIDI関係でしか見つからなかった。
それほどの知名度の低さだ。このRPGのレビューが書かれているのは皆無。
まさに「1億人に忘れられたRPG」。
あ、忘れる以前に知らないか。
至って一般的なタイプのRPG。グラフィック、ゲームシステム、音質などの完成度は至極低い。
例えば戦闘における合体攻撃は当時画期的だったが、あまり効果的に機能していないし、武器を買い換える意味がなかったり、ストーリーRPGの割にレベルアップがやたらと遅い点もマイナス。グラフィックはFCだし。
極めつけはメインの子供パーティー「アクタリオン」と、サブの大人パーティー「クスエラ」を使い分けて進んでいく2パーティーシステムだ。
意味がない。
というのも、イベント上で、クスエラが役に立つ場面がないのだ。
一応、アクタリオンの進めないところを進める(アクタリオンはその逆)のだが、大抵は宝があるだけで、しかもつまらないものばかり。
アクタリオンのために道を開いてやるんだったか、その程度の意義で、中盤と最後の各1イベントずつ、ようやくクスエラが役に立つときが存在はするが、それだけ。ボスはすべてアクタリオンの獲物。
これじゃ育てても意味ねえじゃん、クスエラ。貴様等のフィールドBGMと戦闘音楽は結局何ですか。
やはりRPGにおいて大人は、所詮子供の引き立て役にすぎないのだ。
…システム関係においては稚拙さを露呈したが、このゲームのセールスポイントはストーリーとBGMなので仕方ないだろう(?)。
とにかくさわやかなイメージを持っている。
希望に満ちた子供とユメオ、もとい夢を失った大人。彼らの考え方の違いや確執が如実に映し出されるイベントは共感、反発、様々な感想をもたらすだろう。
子供たちだけの町をつくるという大イベントもあり、少年層にはウケそう。
全体的に漂う幼げな雰囲気は好みの分かれるところだが、話はなかなかいい。
キャラは設定を全然活かし切れてませんでしたが。
天空世界もあったり、ほんとにさわやかですなあってのが感想でしたわ。
音楽もそんな感じ音質、戦闘はヘボいが、フィールド、町、イベント、さわやかすぎる。とくにオープニングは絶対必聴じゃないか。SFCどころか、今まで聴いた中でもさわやか度NO1。やったぜさわやかキング。音質はあかんが。
SFC1さわやかなRPG。あれ、冒頭の見出しと入れ替わっとる。
ドスター、じゃなくてドス黒いゲームに嫌気がさした皆様、是非ともプレイしてみては如何か。ちゃんと話をきかにゃいかんので結構詰まると思うけど。
シコースキー。
物語 B
量感 C
システムF
操作 E
絵柄 G
音楽 D(戦闘や音質がねえ)
バランスD
特殊 E
難度 B
総合 D