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ワイルドアームズ アルターコード:F PS2


タイトル
タイトル画面。(クリックで画像拡大します)

PSで発売されたRPGのリメイク(フェイク)版。

PS版は、3人揃ってからのオープニングが印象的だったのと、ポリゴンが荒いというくらいしか覚えておらず、PSの作品をリメイクするのは、時期的にも早いんじゃないかと思っていまた。
が、遊んでみると非常に価値のあるリメイクだと感じました。

表題の「アルターコード:F」の「F」には1作目である「ファースト」が意味の一つとして込められていますが、遊んでみると、「ファイナル」といった印象を受けました。
今まで培ってきた物を、1作目というフィールドで再構築することによって、ワイルドアームズの集大成といった感があります。
”再構築”というのが肝で、多少の要素を追加して終わりというのではなく、システム的にも「3」の流れを汲み、それを良化させた、ある意味続編ともいえる物に出来上がっています。
PSの割と初期の作品をモチーフとしていますので、本編自体は長くないのですが、その他の隠しボス・ダンジョン、パズルや宝箱・モンスター図鑑の収集などを妥協なく詰め込んでいます。その一つに手をつけると、別の要素も絡んできたりして、やる気をそそってくれます。

この作品を一言で言うと、「非常に丁寧に作られている」と言うのがしっくり来ます。オープニングからエンディング、おまけ要素まで、制作者の作品に対する愛情が伝わってきて、とても嬉しく、心地よく遊ぶことが出来ました。
ただ、正直、派手さはなくて「ここがウリ!」とはっきりと言い辛い作品であるのも事実です。

個別の要素について触れていきますと、まず、音楽ですが、かすかに残る記憶からPS版を元にしている気がします。ボスごとに曲があったりして豊富で、いい曲も多いです。終盤の歌の入れ方も上手く、非常にインパクトがあります。
音楽でもそうですが、敵キャラたちの特徴がしっかりと描かれています。仲間キャラについてももちろんで、分かりやすいストーリーもあって、すんなりと楽しむことが出来ます。
ストーリー的には平易ですので、ありがちと言えばありがちですかね。
グラフィック面では、発売時期的にはポリゴンが荒く、アニメーションムービーを含めてイマイチな感は否めません。これなら「3」のトゥーン調の絵のほうが良かった気がします。淡く温かみのある色使いは好きではあるんですが。
また、戦闘中は良くしゃべるんですが、普段はボイスが無いのがちょっと寂しいです。

PS2のRPGでここまでやりこんだゲームは初めてです。何週かで違うストーリーを楽しめるゲームも多いですが、1週でもしっかりとやり込めるところが、時間が取れなくて、面倒くさがりの私にピッタリきたのかもしれません。独特の台詞回しが嫌にならなければ、是非ともお勧めしたい一本です。
【ゲームクリアー Exファイルキーコンプリート】

イラスト。
イラスト。(クリックで画像拡大します)

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