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銃声とダイヤモンド PSP


警視庁が立ち上げたゼロ課(交渉専門部署)の交渉人・鬼塚陽一となって、犯人たちと対峙するアドベンチャーゲーム。

交渉はリアルタイムで進行します。
場面や相手によって、強気に行くのか、引いてみるのか。ブラフを掛けるのか、本音でぶつかっていくのか。
同じ返答をするのでも、相手の言葉を遮って発言するか、最後まで聞いてから答えるかなど、様々なアプローチで交渉していきます。
交渉次第で展開が分岐し、事件が枝分かれしていくこともあります。

で、とにかく話が面白いです。
ゲームを面白くする為、無茶な展開、設定もありますが、事実、面白くなっているのでOKです。
硬派で本格的で、先が読めなくて、話が二転三転して、本当に抜群に面白いです。
ドラマや映画でも、ここまで硬派な作品はお目にかかれません。
なので正直言って、今のゲームを取り巻く環境に、これを受け入れる下地はないと言えるでしょう。残念ですけど。
ですが、それでも、この作品の面白さを人に伝えるのが私の責務だと思っています。

お話以外も、とても味があるんですよね。
ハッキリ言って、キャラの見た目はかなり地味ですが、表情が人間臭くてイイです。(特に交渉時。)
アニメ調にデフォルメされていないので、リアリティがあるんですよね。

また、重要な場面以外は効果音のみで、これまた地味な作りです。
ですが、そのおかげでBGMがあるシーン、BGMそのものが断然際立ちます。

しかし、こんな地味な作りでよく発売したな、と思ってしまいます。
遊んでみると、これで正解と分かるのですが、そこまでのハードルが高く感じるのが、なんとも歯痒いです。

ただまあ、女性キャラはもうちょっと何とかして欲しかった感はあります。
美人で男をトリコにするにする設定なのに、全然美人じゃないし…。
プロファイラーのスーツとか、服装も頑張って欲しかったですね。

プロファイラーで思い出しましたが、ゼロ課の同僚にもう少し見せ場があっても良かったと思います。
まあ、鬼塚がカッコ良いのでそんなに気になりませんが。

最後に細かいことですが、テキストで「やくざ」「ヤクザ」など、カタカナとひらがなの使用にバラつきがあります。硬派な割にひらがなが多く、もっと漢字を使って欲しかった所です。

さて、気になる部分もそりゃあ有りますが、この作品の本質には、なんら影響しません。
アドベンチャーゲームに拒否反応が無い方には、絶対にお勧めです。

【ゲームクリアー:エンディングコンプリート】

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