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GUILD01(ギルドゼロワン) 3DS


コンパクトな4つのゲームを1つのパッケージにして販売したソフト。

「解放少女」(3Dシューティング)
「レンタル武器屋 de オマッセ」(武器屋経営)
「エアロポーター」(荷物仕分け)
「クリムゾンシュラウド」(テーブルトーク風RPG)
の4つが収録されています。

「ダウンロード販売で別売りしても良いのでは?」と思ってましたが、遊んでみると、セット売りで正解だと思いました。
「クリムゾンシュラウド」目当てに買ったんですが、他のゲームも楽しめました。
バラ売りだと触る機会が無かったと思いますので、普段遊ばないジャンルを楽しめて新鮮でした。

ゲーム選択時に、クリエイターのコメントや、ゲームのポイントを記載してくれているのも、親切で嬉しいです。
ただ、ギルド01起動時にレベル5のロゴが表示されますが、各ゲームの起動時にも各社のロゴが表示されるのは煩わしかったです。レベル5のロゴはなくても良かったんじゃないですかね?

では、それぞれのゲームについて述べていきたいと思います。

クリムゾンシュラウド

崎元さんらしいOP曲、松野さんらしい濃厚すぎるテキスト、PSP版タクティクスオウガを思わせるゴチャ付いたユーザインタフェース(以下UI)と、狙ってやっているのかと思うほど松野ゲー全開です。
「よぉし、このゲームははおまえたちにくれてやる。好きにしろ!」と言われてる気がしました。

ゲーム内の説明に『「クリムゾンシュラウド」はRPGの基本、「探索」「戦闘」「物語」の3要素をシンプルに紡いだ正統派のゲームです。』とある通り、この3要素以外はバッサリとカットしてあり、成長要素も町もクエストもありません。
成長要素はありませんが、装備品を替えることで、キャラのステータスや魔法が変化します。

メインはもちろん戦闘なのですが、これがなかなか歯応えがあって一筋縄では行きません。
敵に合わせて装備を替えたり、補正効果を上手く利用する必要があります。
ダイスを振ることで命中率やダメージを補正したり、状態異常の成否を決めたりする場面がありますが、こうした運の要素も戦闘の緊迫感を高める事に一役買っています。
ダイスの運が悪いから詰まるとか、そういう事はありませんのでご安心を。(むしろダイスを無視した方が安定して戦える様な気が…。)

戦闘に歯応えがあるだけあって、勝った時はかなりの達成感があります。
立ち回りを工夫して、打開策を探っていくのが大きな楽しみの一つですね。
一回の戦闘は長いですが、無駄な戦闘は無いので、ダレることはないと思います。
が、戦闘のテンポはイマイチ良くないです。特に、ダイスロール後にタッチ(もしくはボタン)をしないと画面が遷移しないのは面倒でした。
あと、敵の状態異常も一目で分かる様にして欲しかったですね。

アイテム入手時に装備品との強さ比較もすぐには出来ないし、UI面でかゆい所に手が届かないですね…。
あと、グッドエンドを見るには最低2週しないといけないんですが、今時こんな面倒な仕様にするとは…。(しかもそのエンディングもあっさりし過ぎで拍子抜けでした。)

良い点、悪い点含めていかにも松野ゲー。
松野成分こってりの新作を作ってくれて、ファンならば「さっすが~、松野様は話がわかる!」と狂喜乱舞する…かも。
個人的には、予想以上に松野ゲーで嬉しかったです。
松野ゲーの新作っていつ以来だっけ?
いや、過去を振り返るのはよそうか…。

解放少女

スライドパッドで移動、タッチペンでロックオンと攻撃の3Dシューティング。
設定に凝っていますが、ゲーム自体はノーマルじゃないですかね。(ほとんどシューティングをやらない人ですけど)

ボス戦ではスライドパッドをグリグリ回す必要があるんですが、疲れるだけです。
ツマランし、先に進めないしで無価値、と1面をクリアできずにイライラしていましたが、なんとなく下画面をグリグリしたらそれで行けました…。
ちゃんと説明してよ…。(ちなみに、パッドとタッチを併用した方が効果的っぽいです)

でもやっぱり、ボス戦でのグリグリはいらんと思います。回す回数が多くて時間も長いし。
あと、ステージ途中で会話シーンが挿入され、その度にゲームが遮断されるのが気になりました。
シューティングでキャラを動かすのが楽しいのに。
ヒロインも棒読みでしたね。

やり込んでギャラリーが解放される要素があるので、好きな人は遊び込める作りになっています。

レンタル武器屋 de オマッセ

お笑い芸人「アメリカザリガニ」の平井善之が携わったゲーム。RPGの武器屋になって、武器を作って冒険者にレンタルするシミュレーション。

お客の特徴や敵の弱点に合わせた武器を作り、冒険者に貸し出します。
武器に通信機能が内蔵されているので、ツイッター風のテキストで冒険の様子を知ることが出来ます。
お客が冒険から帰ってくれば武器が強化されますが、負けるとロストします。

ゲームが軌道に乗ってくると、「双子の中華刀剣を作って、次は返却された斧を磨いて…」と先々考えながら忙しく作業し、気が付いたら長時間遊んでしまう中毒性があります。
遊んでいて「小さな王様と約束の国 ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル」を思い出しました。

リズムに合わせて武器を叩いたり、タッチペンで磨いたりと、やってることは単純ですが、強い武器を作る事についつい夢中になってしまいます。
また、テキストも面白いです。キャラも立っていてお話も楽しめました。
キャラが登場すると歓声や拍手などが起こる演出も、お笑い芸人ならではですね。

エアロポーター

空港での荷物仕分けをゲーム化した作業ゲー。

これはハマりますね。
画面上から落とされる荷物を色分けし、対応する飛行機に積んでいくゲームなんですが、忙しくてついつい遊んでしまいます。

ですが、ムズイです…。
条件を満たすと、とっとと次の段階に入って難易度が上がるので、ついていけないんですよね。
クリア済みのランクで練習できる様にして欲しかったです。もしくは、難易度設定を作るか。
このレベルデザインは、落ちもの系が得意な人じゃないと厳しいと思います。
特にこのタイトルの場合、普段パズル系をやらない人も遊ぶ訳で、なおさら気を使って欲しかったですね。

唯一すれちがい通信に対応しているのですが、その解放条件もハードルが高すぎだし…。

面白いだけにもどかしいです…。

タイムトラベラーズ特別編

4つのゲームをある程度進めると解放される「タイムトラベラーズ」の体験版。

ん~、ちょっと遊ばせすぎじゃないですかね?
製品版で一気に楽しみたかったですね。
個人的に、楽しみにしているゲームは情報を仕入れない様にしているので、遊ばない方が良かったかな。
タイムトラベルを利用した仕掛けはあるでしょうが、基本的には「428」と同じシステムですね。

「クリムゾンシュラウド」以外はあまり興味がなかったんですが、遊んでみると楽しめました。
セット売りだからこそ味わえたので、今後も続けていって欲しいです。
パッケージデザインは改良の余地ありですけど。

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