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キャプテン翼III


シミュレーション      1992年7月17日発売   テクモ


人気漫画を題材にした、スポーツシミュレーションの第3弾。
2を引き継いだオリジナルストーリーが展開します。Jリーグが無い時代だったんで、世界大会で頑張って、日本にプロリーグ立ち上げの機運を高めよう、といった感じのお話です。ただ、なかなか日本代表が出てこないのがちょっと不満でした。

このシリーズ、普通なら必殺技満載のサッカーゲームにしそうなところをシミュレーションした訳ですが、ドリブルで抜くか、パスを出すか、または、タックルするか、パスカットを狙うか等々、駆け引きがあって上手く出来ています。
ただ、能力をプレイヤーの腕でカバーすることが出来ないので、ピッチ中央からシュートを打たれても、森崎ではどうしようもない、とか悲しい面もあります。

システム的には、2とほとんど変わりありません。ほぼ完成されたシステムで、後のFF10のブリッツボール等にも影響を与えています。(と言うか、そのまんま)
ですが、消費ガッツ・残りガッツを、ボールを持っている選手以外見られない点が改善されおらず、残念です。
ガッツというのは、キャラのMPみたいなもので、ドリブルやパスといった行動をするたびに消費します。もちろん、必殺技では大量に消費します。
ですが、相手にはガッツの概念が無い(と思う)ので、必殺技を使い放題なのが…。
先にも少し述べましたが、個々の能力がものを言うゲームなので、必殺技を連発されたら、どうしようもないんですよね…。敗戦しても、こちらのレベルが上がりますので、いつかは勝てる仕組みではあるんですが。

この辺は前作から改善が無いのですが、改善されている部分もあります。
前作はロスタイムが異常に長かったのですが、今回はそれほどでもないので、そこは良かったです。
あ、あと、必殺技のエフェクトがかっこ悪くなった印象です。カミソリパスとか、前作は良かったんですけどね。

このシリーズ未経験の方は純粋に楽しめると思いますが、前作からの変化が無いので、遊んできた人は飽きてしまう可能性が十分あります。
SFCでは5まで発売されていますが、後にJリーグが発足されたにもかかわらず、尻つぼみに終わったのは、この辺も影響しているのかな、という気がします。


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