Tactics Ogre
Ogre Battle Saga Episode Seven 〜Let Us Cling Together〜

シミュレーションRPG      1995年10月6日発売   クエスト


とある島を舞台に民族間対立を描いた、コンシューマーゲームの最高峰。

テーマがヘビーでもあり、かなり硬派の作りになっています。特に、会話の選択肢にかなり迷うものが多く、またその選択によりストーリーが劇的に変化します。他のゲームのように正義の味方っぽい選択をしていけば何とかなるのではなく、どんな選択をしてもそれに応じた答えが用意されているのが特徴です。この選択肢によって、ストーリーが大きく3つに別れているので、3回は遊べます。また、オマケのダンジョンもあり、ここでアイテム集めも出来て、かなり長く遊ぶことが出来ます。ただ、このダンジョンはすんごく単調な面が続くので、かなりかったるいですけど。

先にも少し述べましたが、ストーリーに緊張感がありプレイヤーをぐいぐいと引き込む力があります。
そのストーリーに入りやすくしている大きな要因に”ウォーレンレポート”という物があります。この手のゲームは登場人物が多く、人間関係も複雑で慣れるまで誰が誰なのか判らないことが多いのですが、この”ウォーレンレポート”には、このゲームの舞台となる島の地理や歴史、今起こっていること、そして人物などについて説明があり、これを読めば「ストーリーがなんだか良く分からないなぁ」、というのはなくなります。
また、このレポートは話が進んでいくとこまめに書き直されていき、レポートを読む楽しさもあります。

次に、この作品はグラフィックもとっても頑張っていて、小さなキャラクターたちが、しっかりと動作にあったアニメーションをします。懐からオルゴールを出したり、その蓋を開けたり、剣を棚から取って人に手渡したり、しっかりとその動作をします。ドラ○エのように、その場で足踏みするだけなんてことはありません。
そして、音楽も美しく、かつ重厚で、ゲームに深みを増してくれています。

このゲームはセレクトボタンを押すことによって、アイテムや魔法などあらゆる物の説明を見ることが出来るのですが、戦闘ステージ生えている草木にさえも説明がついています。例えば、この草は葉が固く手を切る危険があるとか、この地方の民は、この木になった実で収穫祭を祝う、とかゲームの内容とは全然関係ない事が設定されていて、ますますゲームの世界に引き込まれていきます。
また、このゲームはオープニングデモが2種類ある所も嬉しいです。前作も2種類あったので、もしやと思い放っておいたらやっぱり2種類ありました。こういった点からも、制作者のこだわりを感じることができます。

と、ここまで誉めまくってきましたが、敢えて気になる点を上げるとすれば、どのルートを選択しても、第4章の内容が皆同じという点が挙げられます(ここら辺はスーファミの容量の限界なのかなァという気もします)。
そして、制作スタッフがスクウェアへ移籍してしまって、本当の意味での続編がもう出ないということです。
しかし、彼等がスクウェアで作ったものを遊んでみますと、テーマの根底が一緒の様な気がします。
きょうだい愛と、親友との対峙、そして、敵役の「愚民は支配されるという権利のみ有する」という考え方。
大げさに言うと、何かみんな同じゲームのような気すらします。

うがった見方をすると、彼等は自分の才能の限界を知り、オウガシリーズの期待の高さに応えることの出来ない事が判り、続編を創り出すことが出来ず移籍という道を選んだのでは、などと妄想をしてしまいました。私のこんな勝手な妄想を吹き飛ばす作品を作って欲しいものですが、松野さんは第一線を退いたという記事を読んだことがあります。日本一のゲーム作家だと勝手に崇拝しているので、ぜひ現場復帰して頂きたいです。(ベイグラントストーリー発売後にチーム解散。その後、FF12のディレクターに就任。)

すこし?話がそれましたが、このゲームの気になる点について続けると、レベル上げをしっかりしておかないと、かなり苦戦するということです。レベル上げはトレーニングモードでいつでも出来るのですが、これが結構メンドいのです。しかも、調子に乗ってレベルを上げすぎると、簡単になりすぎて全く戦闘が楽しめなくなります。この辺のさじ加減はプレイヤーに委ねられているといえばそれまでなのですが。

長くなりました。最後まで呼んで下さってどうもです。

(2002.4.7加筆分)
皆さんもご存知かと思いますが、「オウガバトル」の版権をスクウェアが獲得し、オウガバトルサーガが再び松野さんの手に委ねられる事になりそうです。期待せずにはいられませんね。


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