ステイブルスター 厩舎物語

競走馬育成      1996年3月22日発売   コナミ


プレイヤーが調教師となって、海外GT制覇を目指す馬ゲー。

このジャンルではダビスタが圧倒的に有名ですが、馬主となって馬産・調教をするダビスタに対して、こちらは調教師の仕事を疑似体験することになります。
この説明だと、ダビスタでも調教の指示を与えることができるので、どこが違うの?と感じるかもしれません。

一番の違いは、プレイヤーの立場の違いです。馬主であるダビスタは、凡馬はさっさとやめさせて次の馬に期待することが出来ますが、調教師は、こうした馬で成績を残していって馬主の信頼を得ることが大事になります。馬主の信頼を得ることによって、上のランクの馬主を紹介してもらったり、セリ市で出してくれるお金が上がったりしてきます。

まあ、ダビスタでも出だしは条件馬で地道に稼いだり、このゲームでもある程度になると、小馬主の馬を断ったりして、実はやってる事が変わらないんですけどね。(汗)

さて、こうした信頼関係はパラメータ上で確認することが出来ないので、凡馬でも馬主の機嫌を損ねないように、その馬なりに最善を尽くすことが大切になってきます。
その結果、「こんなに馬が走るのは初めて」等、わざわざお礼を言いに来たりするのも嬉しいものです。
こうしたイベントは馬主に限らず、騎手・厩舎スタッフにもあるので、チームとして厩舎を運営しているといった気にもさせてくれます。

また、新人騎手を育成するのも調教師ならではです。最初はかなり下手くそで参りますが、我慢して乗せ続けることで、上達していく様を感じられるのはやはり嬉しいもんです。騎手が乗れるようになるにはやはり厩舎のバックアップが不可欠だなぁ、と実感してしまいました。(実際には"血統"も重要ですが…)
さらに、懇意の馬主にアドバイスをする形で、ダビスタのような馬産にかかわる事ができます。もちろん、高馬を扱うにはその馬主の信頼を得ることが必要です。

このように競馬サークル内での多くの要素を取り込んでおり、多くのキャラクタが登場します。彼らの多くに隠し?パラメータがあり、馬育成に補正されるのも良いところです。

また、メインである競走馬生産・育成についても、牝馬のインブリードを採用したり、併せ馬も数種類があったり、インターバルを採用したりして、調教方法も豊富です。
パドックで見たい馬だけチョイス出来たり、レースをスキップできる親切設計も嬉しいです。杉本アナの実況もスーパーファミコンにしてはかなり頑張っていると思います。

と、ここまで書くと、完璧な馬ゲーって感じがしますが、残念ながらレース・馬産の部分でダビスタにはかないません。

まず、レースがかなり単調です。競馬場によって特徴があるのはいいのですが、ローカル競馬場は逃げないとほとんど勝てません。逆にいうと、能力が足りなくても逃げれば何とかります。
ただ、中京競馬場だけは何故か残り200くらいでがらっと入れ替わります。左回りなので東京競馬場と同じようなプログラムが組まれている感じです。
その東京競馬場は「末脚」パラメータが無い馬は勝てなかったり、レースに説得力がありません。
また、レースによっては勝つのが不可能と思えるライバル馬(桜花賞・ワンダーパヒューム、ステイヤーズS・エアダブリン等)がいるのもちょっとどうでしょう…。
特徴をつかめば、年間100勝越えも可能ですが、力量以上に勝ちすぎるのもどうかなぁ、という気がします。

また、全兄弟の能力にあまり変化が無かったり、慣れてくると馬の能力パターンが感覚的に分かったりして、馬産においてランダム要素が少なく感じます。
ですから、ダビスタのように「馬作り中毒になる」ことは少ないのではないでしょうか。

「競走馬育成シミュレーション」としてはダビスタには及びませんが、「競馬ゲーム」としてはこれ以上ない完成度だと思います。このままのシステムで、レース・馬産がしっかりしてくればそれこそ100年遊べる作品じゃないかと思います。

そう期待して購入したN64版の続編では大いに裏切られました…。
おかげでPS2版の続編はやってません。


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