大貝獣物語2

ロールプレイング      1996年8月2日発売   ハドソン


オーソドックスなRPG。主人公のコスチュームに笑ってしまいました。カートリッジ内に日付タイマーを持ち、ゲームを動かしている実時間と連動してイベントが発生するという画期的システム「PLGS」を採用したことで注目を浴びました。ただ、やっぱりこのシステムはオマケってだけのようです。

シェルドラドと呼ばれる世界が魔王の侵略を受け、主人公が地球から召喚されるというお話は前作と変わりません。ただ同じシェルドラドと名乗っておきながら、前回の舞台は深い霧に包まれた内側の世界で、今回は霧の外側が舞台になっているというのは、いかにもこじつけって感じです。

ストーリーは王道を行ってまして、良くも悪くも平凡な感じですが、演出面で少し述べると、ストーリーが少し進むたびに、大ボスや中ボス達が会話をします。これは仮面ノリダーで、ファンファン大佐と怪人が会話をしているみたいな感じです。で、この会話時に、敵キャラの性格や心境の変化などが判っていいと思います。

ゲームは最大10人の仲間のキャラクターが徐々に集まってパティーを編成していく形で流れていき、全体的にFF6に似ています。というか、イベントはお手本にして作りましたって感じです。何度かパーティを2つに分けて行動したり(ラストダンジョンも)、世界が崩壊する所も一緒です。ただ、FF6程キャラクタに戦闘での個性がありません。その反面、どのキャラクタでもそれなりに使えるようになっていますので、どちらが良いとは言えませんが。

さて、お手本が良いだけに、イベントがストーリーとマッチして、無理なく色々なキャラクターを使う事が出来るのは良いと思います。そういったイベントで、主人公と違う所で活躍するのは、ちょっとしたアナザーストーリーみたいな感じで気に入ってます。
まあ、他のレビューを読んで頂いた方にはお判りでしょうが、私は別々に進んだキャラが合流する作りのものが好きなモンですから。ハイ。
で、その結果、特定のイベントの為に必要となるキャラクタを鍛えなければならない、という事がないのはいい点です。ラストダンジョン以外は。

また、ゲーム攻略掲示板で教えて頂いたのですが、自分の街を作る事が出来るようです。
あと、小さな事では、街の中で鳥や虫の鳴き声がする所にちょっぴり感動しました。ちゃんと、明るいうちは鳥、暗くなったら虫という具合です。

さて、ここらで気になった点を語らせて頂きますと、なんといってもこのゲーム、エンカウント率が高すぎます。
これはどうなんでしょう?制作者でも、クリアした人がいるの?っと聞きたくなるくらい高いです。一応、MP回復アイテムが購入できるし、そのコストパフォーマンスが高いので、決して難しいという訳ではないのですが、ハッキリ言って、3〜4歩進むたびに敵が出たのではかったるくてかないません。

このゲーム、ダンジョンが結構広めで、しかもその殆どに仕掛けがあったりして、ただ階段を下りていけばいいという物ではなく、かなり作り込まれています。その為、いろいろと歩き回る事が多いのですが、これだけ敵が出てしまうと参ってしまいます。
そしてこのダンジョン、クリアすると崩壊してしまう物が多いのです。ですから辛くっても、アイテムを取っておかないと後で後悔しそうなので、結局はダンジョンの隅々まで歩いてしまう事になります。…とほほ。

エンカウント率が普通なら、この作品は文句無しに素晴らしい物なので、もったいなく感じます。

ですが、ひとつ言える事に、この辺のゲームバランスの調整具合こそが、作品の評価に直結すると言うことです。

ほかには小さな事ですが、ラスボスが変身した後も、普通のボス敵と同じ音楽なので、その時点で「もう一段階変身するな」とバレてしまうのが少し悲しい感じです。あと、そのラスボスですが、そこいらのザコ敵よりも弱いです。悲しすぎます。たいした攻撃をしてこないので、いつかは凄いのをやってくるのでは、と身構えていましたが、やってきたのはラスボスの断末魔でした。

で、エンディングなのですが、前作をやっただけに、またですか?といった感じです。今度は泣きませんでした。私の涙腺もそこまで緩んではいなかったようです。
まあ、犠牲となるキャラクターが「最後に言い残す事はあるか」という問いに答えている途中で消滅してしまった事には、ちょっぴり切なくなってしまいましたが。


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